「万年筆、かっこいいけど左利きだと全然書けない…」そう感じて、せっかく手に入れた万年筆を諦めていませんか? 実は、左利きの方でも万年筆を快適に使うためのコツや、選び方があるんです。
私もかつては「左利きだから万年筆は無理」と決めつけていました。しかし、ある工夫をするだけで、驚くほどスムーズに書けるようになったんです!
この記事では、左利きで万年筆が書けないと悩むあなたが、もう二度と「書けない」と諦めなくても良いように、具体的な解決策と、万年筆を心から楽しむための秘訣を徹底解説します。ぜひ最後まで読んで、万年筆の世界を広げてくださいね。
万年筆は左利きだと書けない原因と対策
左利きで万年筆が書けないと感じるのには、いくつかの主な原因があります。まずは、その原因を深掘りし、それぞれに対する具体的な対策を見ていきましょう。
インクがかすれる・途切れる原因は?
万年筆で書いていると、インクが途中でかすれたり、まったく出なくなったりすることはありませんか? これは、左利き特有の書き方が原因かもしれません。
紙とペンの角度が合っていない場合
右利きの場合、ペンを紙に「押し出す」ように書くことが多いですが、左利きの場合はペンを「引く」ように書く傾向があります。この時、ペンの角度が適切でないと、インクフローが悪くなり、かすれや途切れの原因になります。
- 対策:ペン先と紙の角度を45度〜60度を目安に保つように意識しましょう。また、万年筆のペンポイントは、一定の角度で紙に接するように設計されています。正しい角度を保つことで、インクがスムーズに供給されます。

筆圧が強すぎる場合
ボールペンのように強い筆圧で書いてしまうと、万年筆のペン先が広がりすぎてしまい、インクフローが不安定になることがあります。万年筆は、筆圧をかけずにインクの重さで書く筆記具です。
- 対策:力を抜いて、ペン先が紙の上を滑るように書くことを意識してください。最初は慣れないかもしれませんが、練習することで自然と力が抜けるようになります。
インクが乾かない!手が汚れる問題
左利きの方の多くが直面する悩みが、書いたインクが乾く前に手が触れてしまい、手が汚れたり、文字が擦れたりすることではないでしょうか。
インクの速乾性に着目する
一般的なインクは、乾くまでに時間がかかるものもあります。左利きの方は、書いた文字の上から手が通過するため、乾きが遅いインクだと手が汚れてしまいます。
- 対策:速乾性の高いインクを選ぶのがおすすめです。各メーカーから速乾性を謳うインクが販売されているので、試してみてください。
紙の種類を選ぶ
紙の種類によってもインクの乾きやすさは変わります。表面がツルツルした紙よりも、少し吸水性のある紙の方がインクが早く乾きやすい傾向があります。
- 対策:万年筆用のノートや、ある程度の吸水性がある紙を選んでみましょう。
持ち方がおかしい?左利き用万年筆の選び方
万年筆の持ち方が不自然だと感じるのは、もしかしたら万年筆自体が右利き用に作られているからかもしれません。左利きでも快適に使える万年筆は存在します。
左利き用万年筆の特徴とは?
左利き用と明記された万年筆は少ないですが、一般的な万年筆でも左利きが使いやすいものを選ぶポイントがあります。
- ペン先の形状:一般的に、ペン先は書く方向に対してわずかに傾斜しています。「M」(中字)や「B」(太字)など、ペン先の面積が広いものは、多少角度がずれてもインクが出やすく、左利きでも安定して書きやすい傾向があります。また、中には「LH」(Left Handed)と表記された左利き用のペン先を販売しているメーカーもあります。
- グリップの形状:左右対称のグリップや、円筒形に近いグリップの万年筆は、左利きでも自然に握りやすいでしょう。
左利きにおすすめの万年筆ブランド
多くのブランドが万年筆を製造していますが、その中でも左利きの方におすすめできるブランドをいくつかご紹介します。
- パイロット(PILOT):日本のメーカーで、万年筆のラインナップが豊富です。特に、カスタムシリーズなどはペン先の選択肢も多く、自分に合ったものを見つけやすいでしょう。
- ペリカン(Pelikan):ドイツの老舗ブランドで、滑らかな書き味が特徴です。こちらもペン先の種類が豊富なので、試してみる価値はあります。
- ラミー(LAMY):デザイン性が高く、カジュアルに使える万年筆が多いです。特に「サファリ」や「アルスター」は、ペン先の汎用性が高く、左利きの方にも人気があります。

左利きでも大丈夫!万年筆の正しい書き方と練習法
万年筆は、正しい持ち方と書き方を身につけることで、左利きでも非常に快適に書けるようになります。ここでは、具体的な練習方法をご紹介します。
万年筆の持ち方を変えるだけで劇的改善!
左利きの方が万年筆で書く際の持ち方は、大きく分けて2種類あります。
アンダーライター(下書き)持ち
ペンを紙の下から持ち、文字を「引く」ように書く方法です。文字を書く部分が手で隠れないため、書いている文字を確認しやすいのが特徴です。インクが乾く前に手が触れるリスクも低減できます。
- メリット:書いている文字が見やすい、手が汚れにくい。
- デメリット:慣れるまでに時間がかかる場合がある。
オーバーライター(上書き)持ち
ペンを紙の上から持ち、文字を「押し出す」ように書く方法です。右利きに近い書き方になりますが、左利きの場合、書いた文字をすぐに手で隠してしまうため、手が汚れやすいというデメリットがあります。
- メリット:右利き用の万年筆でも比較的書きやすい。
- デメリット:手が汚れやすい、文字が隠れる。
どちらの持ち方が自分に合っているか、実際に試してみるのが一番です。
万年筆の書き順とコツ
万年筆で美しく書くためには、書き順といくつかのコツを意識することが重要です。
ゆっくり丁寧に書く
ボールペンのように早く書こうとすると、インクフローが追いつかず、かすれの原因になります。万年筆は、インクが紙に染み込むのを待つような気持ちで、ゆっくりと丁寧に書くことが大切です。
筆圧をかけずに滑らせる
「力を抜く」ことが万年筆の基本です。ペン先の重さに任せて、紙の上を滑らせるように動かしましょう。筆圧をかけると、ペン先が傷ついたり、インクフローが不安定になったりします。
左利きでも楽しめる!万年筆のメンテナンスと活用術
万年筆は、適切にメンテナンスすることで長く愛用できます。また、書くこと以外にも様々な楽しみ方があります。
万年筆の基本的なお手入れ方法
万年筆はデリケートな筆記具です。長く使うためには、日頃のお手入れが欠かせません。
定期的な洗浄が重要
インクを使い切った時や、しばらく使わない時は、ペン先を水洗いしてインクの固着を防ぎましょう。特に、インクの色を変える際は、前のインクが混ざらないようにしっかりと洗浄することが大切です。
- 手順:
- コンバーターやカートリッジを外し、水を入れたコップにペン先を浸します。
- 数時間から一晩浸しておき、インクが溶け出すのを待ちます。
- 水が汚れたら交換し、透明になるまで繰り返します。
- 最後に柔らかい布で水分を拭き取り、乾燥させます。

インクの保管方法
インクは直射日光を避け、涼しい場所で保管しましょう。また、キャップをしっかりと閉めて、空気に触れるのを防ぐことも大切です。
左利きならではの万年筆の楽しみ方
左利きでも万年筆を楽しむ方法はたくさんあります。
手帳や日記に活用する
万年筆で書く手帳や日記は、デジタルにはない特別な趣があります。日付や気分に合わせてインクの色を変えたり、装飾を加えたりするのも楽しいでしょう。
手紙やメッセージを送る
万年筆で書かれた手紙は、受け取った人に温かい印象を与えます。大切な人へのメッセージや、ちょっとしたお礼の言葉を万年筆で書いてみませんか?
まとめ
左利きで万年筆が書けないと悩んでいた方も、この記事でその悩みが解消されたのではないでしょうか。
万年筆は、左利きだからといって諦める必要はまったくありません。
正しい知識とちょっとした工夫で、左利きでも快適に、そして楽しく万年筆を使いこなすことができます。改めて、ポイントをまとめます。
- 原因と対策を知る:インクのかすれや手が汚れる原因を理解し、適切な対策を取る。
- 万年筆を選ぶ:左利きでも使いやすいペン先やグリップの形状を考慮する。
- 持ち方と書き方を練習する:アンダーライター持ちを試したり、筆圧をかけずにゆっくり書くことを意識する。
- お手入れを怠らない:定期的な洗浄で万年筆を長持ちさせる。
ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりの万年筆を見つけて、書くことの喜びを再発見してください。万年筆のある生活は、きっとあなたの毎日を豊かにしてくれるはずです。
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